#freeze [[honoka]] *『ほのかたん』-0.9.1 -ほのかたんに関するおおざっぱな説明です。 ---- #contents ---- **0.9.0からの主な変更点 -(544)予測としての逐次変換まわりの調整。 -(545)文節区切りに使うエンジンを指定可能に。 -(547)ほのかたんリセット動作実装。 -(*)その他細かい調整とか。 **ほのかたんにできること -ほのかたんは複数の変換エンジン/予測エンジン/読み入力の仕組を随時切り替えて使えるように設計(と言う程大げさなものでも無いんですが)されたIMEngineです。 -読み入力中であろうが変換中であろうが、変換エンジンを切り替えて入力を継続させたりできます。 -予測にも、一応対応しとります。 -逐次変換らしきものも、あります(予測とは排他利用)。 -読み入力方式の随時切り替えも可能です。 -変換中の文節に対して他の変換エンジンでの変換結果を一時的に得ることができるようになりました。(隠し機能ですが) -文節区切りに利用するエンジンも別に指定できたりするようになりました。(標準Off) **ほのかたんに必要なもの -scimが動く環境を用意してください。 -必要なscimは1.4系となります。 **プラグイン -ほのかたんは単体ではいまいち何もできません。 -ほのかたんとほのかたん用プラグインを組み合わせて使うことで、色々できるようになります。 -バージョン0.9.0より、ほのかたん本体にはプラグインは''一切''含まれないかたちになりました。 -別途御用意を。 **必殺技 -ほのかたんには「全ての変換エンジンを使って変換する」と言う必殺技があります。 -AnthyやWnn等の変換エンジンプラグインのちからを合わせて一気に変換すると言う、まさに力押しの必殺技。 -力押しなので時々不安定になったりしますが、それが必殺技(及びお試し版)の醍醐味と言うものです。 **予測としての逐次変換 -逐次変換は2種類あって、ひとつはツールバーの「連」の文字を押して切り替える逐次変換、それともうひとつは予測機能としての逐次変換です。 -後者は全ての変換エンジンを使って逐次変換します。逐次変換の必殺技版とでも思って頂ければ。 -単一の変換エンジン利用に切り替えることもできます。 **細かい設定について -設定はscim-setupの「IMEngine->ほのかたん」から設定できます。 -(別パッケージの「skim-honoka」をインストールしておけばskimからも設定できます。) -また、コマンドラインから細かい調整を行うこともできます。 -例えば「/IMEngine/Honoka/Key/Delete」で「一文字削除のキーを指定」できる場合、 $ scim-config-agent /IMEngine/Honoka/Key/Delete=Control+d -とコマンドラインから打つことで設定をいぢることができます。 -以下に、それらいぢれる設定を列挙してみますので参考にしてください。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionStart" -変換開始キー。デフォは"space"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/MultiConversion" -すべての変換エンジンを使って変換する必殺技始動キー。デフォは"Ctrl+Alt+space"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/Cancel" -キャンセルキー。変換のキャンセルやPreEdit時のキャンセルに利用。ローマ字かな変換テーブルによっては英数字入力モードから抜けたりする場合にも利用。デフォは"Escape,Ctrl+g"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/Delete" -カーソル位置の後ろの文字を削除するキー。デフォは"Delete"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/BackSpace" -カーソル位置の前の文字を削除するキー。デフォは"BackSpace"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/Commit" -確定キー。デフォは"Return"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionNext" -次の候補を選択するキー。デフォは"Down,space"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionPrev" -前の候補を選択するキー。デフォは"Up"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionExpand" -現在注目している文節の長さを伸ばすキー。デフォは"Shift+Right,Ctrl+o"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionShrink" -現在注目している文節の長さを縮めるキー。デフォは"Shift+Left,Ctrl+i"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionForward" -注目する文節を次の文節に切り替えるキー。デフォは"Right"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionBackward" -注目する文節を前の文節に切り替えるキー。デフォは"Left"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/Forward" -PreEditでカーソルを前にすすめるキー。デフォは"Right"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/Backward" -PreEditでカーソルを後ろに戻すキー。デフォは"Right"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/Home" -カーソルを文頭に移動させるキー。デフォは"Home"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/End" -カーソルを文末に移動させるキー。デフォは"End"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/LookupPopup" -候補一覧を表示させるキー。デフォは"Alt+s"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/LookupPageUp" -候補一覧のページをひとつ戻すキー。デフォは"PageUp"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/LookupPageDown" -候補一覧のページをひとつ進めるキー。デフォは"PageDown"。 ***(String)/IMEngine/Honoka/Key/ConvertCharsType" -文字種変換キー。押すごとに文字種が変わる。デフォは"Muhenkan"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConvertHiragana" -PreEdit文字列や文節をひらがなに変換するキー。デフォは"Alt+h"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConvertKatakana" -PreEdit文字列や文節をカタカナに変換するキー。デフォは"Alt+k"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConvertHalf" -PreEdit文字列を半角文字に変換するキー。デフォは"F6"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConvertWide" -PreEdit文字列を半角文字に変換するキー。デフォは"F5"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/NextConvertor" -Convertorを次のものに切り替えるキー。デフォは"Ctrl+PageDown"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/PrevConvertor" -Convertorを前のものに切り替えるキー。デフォは"Ctrl+PageUp"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/Selection[0-9]" -キーによる候補直接選択が有効な場合のキー。Selection0からSelection9まで。デフォは各数字キー。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionIkeiji" -Wnn7/Wnn8において文節を異形字変換するキー。デフォは"Shift+F8"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/ConversionRensou" -Wnn7/Wnn8において文節を連想変換するキー。デフォは"Shift+F9"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/SelectPrediction" -予測候補の選択を開始するキー。デフォは"Tab"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Key/AutoConversion" -逐次変換のOn/Offを切り替えるキー。デフォは"Alt+a"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/SetResultToPreEditor" -現在の変換結果をそのままPreEditに戻すキー。使い方次第で便利かも知れない機能。デフォは"Ctrl+Return"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/ReConversion" -不完全なのであまり押さない方が身のためである再変換キー。デフォは"Alt+space"。全然できてません。 ***(int)"/IMEngine/Honoka/AutoLookupPopup" -候補一覧を表示するために必要な変換動作の回数を指定。0の場合はユーザが候補一覧を表示させるキーを押すまでは表示しない。-1の場合は常に表示する。デフォは3。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/RealtimePrediction" -予測候補の検索を随時行うかどうかを指定。 -予測機能の処理が重くイライラする時はfalseに指定すると予測選択キーを押すまで予測検索をしません。デフォは"true"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/AutoConversion" -逐次変換の初期状態を指定。trueの場合は起動直後いきなり逐次変換モードになっている。デフォは"false"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/NumkeySelection" -キーで直接候補を選択できるようにするかどうかを指定する。trueの場合はSelection[0-9]で指定したキーで候補を選択できるようになる。デフォは"true"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/DefaultPreEditor" -起動時に選択されるPreEditorを指定。","(コンマ)で区切って複数指定できます。デフォは"Romkan"、つまりローマ字入力。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/DefaultConvertor" -起動時に選択されるConvertorを指定。","(コンマ)で区切って複数指定できます。デフォは"Wnn"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/DefaultPredictor" -起動時に選択されるPredictorを指定。","(コンマ)で区切って複数指定できます。デフォは"WnnPredictor,SimplePredictor"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/ACPredictor/Multiple" -予測機能としての逐次変換利用時に候補として全ての変換エンジンを対象とするかどうかを指定。デフォは"true"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/RealtimePrediction" -予測検索を自動でおこなうかどうかを指定。ここが"false"の場合は、予測選択開始キーを押さない限り予測検索を行いません。デフォは"true"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/SelectPredictionDirect" -予測の直接選択をするかどうか指定。ここが"true"の場合で、かつ"/IMEngine/Honoka/RealtimePrediction"が"true"、"/IMEngine/Honoka/NumkeySelection"が"true"、"/IMEngine/Honoka/Prediction"が"true"の場合に限り予測選択キーを押さなくても"/IMEngine/Honoka/Key/Selection[0-9]"で指定したキーで予測を直接選択できるようになる。デフォは"false"。 ***(int)"/IMEngine/Honoka/PredictionDelay" -予測検索開始を遅延させる時間を1/10秒単位で指定。例えば"1"を指定した場合、キーが押されてから0.1秒は予測検索をしません。その間にまたキーが押された場合、更に0.1秒遅延…と言うのを繰り返すことになります。 -"0"の場合はキーが押される度に検索します。デフォは"3"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/SaveSetting" -終了時にPreEditor、Convertor、Predictorの選択状態を保存し、開始時に復元するかどうかを指定します。"false"の場合は指定したデフォルトのPreEditor、Convertor、Predictorで開始となります。デフォは"false"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/MiniStatus" -auxに状態を表示するかどうか。ほぼデバグ用なので使わない方が良いかと。デフォは"false"。 ***(String)"/IMEngine/Honoka/Prediction" -予測を有効にするかどうか。Wnn7の予測を有効にする場合は/IMEngine/Honoka/Wnn/Yosokuもtrueにしておく必要アリ。デフォは"true"。 ***(bool)"/IMEngine/Honoka/PluginLoader/*" -特定のプラグインを有効にするか無効にするか指定する。例えば、Wnnを無効にしたければ"/IMEngine/Honoka/PluginLoader/plugin-wnn"を"false"にすればそのプラグインはロードされない。デフォはすべて"true"。 ***(String)/IMEngine/Honoka/Key/Convertor/* -特定の変換エンジンへの切り替えキーを指定する。デフォは""。 -例えば、 /IMEngine/Honoka/Key/Convertor/Wnn = Control+w -とかすると、Control+wでWnn変換に切り替えたりできます。 ***(String)/IMEngine/Honoka/Key/PreEditor/* -特定のPreEditorへの切り替えキーを指定する。デフォは""。 -例えば、 /IMEngine/Honoka/Key/PreEditor/KanaInput = Control+k -とかすると、Control+kでかな入力に切り替えたりできます。 ***(String)/IMEngine/Honoka/Key/Predictor/* -特定の予測機能への切り替えキーを指定する。デフォは""。 -例えば、 /IMEngine/Honoka/Key/Predictor/PrimePrediction = Control+p -とかすると、Control+pでprime予測に切り替えたりできます。 ***(String)/IMEngine/Honoka/Key/AllReset -ほのかたんをリセットするキーを指定する。デフォは"Control+Shift+Home" ***(bool)/IMEngine/Honoka/ChangeableSplitter -文節区切りに使うエンジンを切り替え可能にする。デフォは"false"。 **ほのかたんが目指すもの -色々誤解している方がいらっしゃるような気もしないでも無いでも無いでも無いわけですが。 -ほのかたんはscimやuimやximに代わる何かではないです。 -様々な要素、変換エンジンであったり予測であったり、そう言ったものを束ねて、一気に使おうぜ、と言うのがとりあえずのめざすものです。 -Anthyしか使うことが無い場合や、それで充分な場合は、scim-anthyを強くお勧めします。 -Wnnしか使わないのであれば、scim-wnnで充分でしょう。 -ほのかたんは、「それらを強引に組み合わせて使ってみたら面白いんじゃねぇの?」と言う作者の思いつきがコード化されたものです。 -正直、実験的なものです。 -ただ「こう言うアプローチってのもアリなんじゃねぇ?」と言うTAMの思いつきを、実際に触って確認できると言うのが、まぁほのかたんの目的みたいなもんでしょうか。 -クオリティ云々はとりあえず置いといて、まず「動くこと」「実際に試せること」これを一応目標として作ってるので、実はコード的にはいまいちの部分が多かったりしますが。 -もしもあなたがほのかたんを使ってみて気に入った部分や面白味を感じた部分があれば、連絡や報告はいらんので、どんどんパクってください。 // 2005/2006 TAM