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scim-wnn_romkan-table

TAM (Teppei Tamra) edited this page on 16 Dec 2016

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ローマ字かな変換テーブルの記述

ファイルの場所

scimのdatadir以下scim-wnnディレクトリにインストールされるもの。

$ls -l `pkg-config --variable=scimdatadir scim`/scim-wnn/

これで確認。

設定

/IMEngine/Wnn/Romkan/TableFileにテーブルファイルの位置を指定。

ファイルはどこでもかまわない。見つからなかった場合は上記のディレクトリからもう一度探す。

設定例

  • /IMEngine/Wnn/Romkan/TableFile = /tmp/like-msime.rkt

    • /tmp/like-msime.rktをロード。
  • /IMEngine/Wnn/Romkan/TableFile = like-msime.rkt

    • `pkg-config --variable=scimdatadir scim`/scim-wnn/以下からlike-msime.rktをロード。

記述

  • ファイルはutf8で記述。
  • "#"以後はコメントとして扱われる。
  • 無効な行は飛ばされる。
  • "$"で始まる行は値設定に利用される。
  • "%"で始まる行はファイルのインクルードに利用される。
  • "!"で始まる行はキーイベントを挿入文字に設定するのに利用される。
  • "$"及び"!"ではじまる行が有効なのは/IMEngine/Wnn/Romkan/TableFileで指定されたファイルだけである。
  • それ以外は変換パタンとして利用される。
  • "$"や" "を変換パタンに利用したい場合は"\"を前に入れる。

パターン記述

入力文字/変換文字をスペースで区切って記述する(タブ不可)。

kya きゃ

このような感じ。

値設定

パタンの他に動作を設定する値を指定する。

値設定は"$"から記述し、$値名/値をスペースで区切って記述する(タブ不可)。

$nnMode false

このような感じ。

キーイベント

"!"で始まる行。キーイベントを文字に変換する。

"!"から記述し、!キーイベント/文字列をスペースで区切って記述する(タブ不可)。

!Control+Up

このような感じ。

ここで指定されたキーイベントは他のどのキーイベントよりも先に処理される。

ファイルのインクルード

%ファイル名と記述する。

ファイルの検索位置は/IMEngine/Wnn/Romkan/TableFileの場合と同じ。

%scim-wnn.rkt

このような感じ。

テーブルファイルからインクルードされたファイルに値設定("$"からはじまる行)があってもそれは適用されない。

利用できる設定

"$"からはじまる値設定で利用可能な設定。

  • nnMode
    • 「nn」を「ん」に変換するかどうか。bool値。
  • AsciiModeCancel
    • キャンセルキーでWideAscii/Asciiモードを離脱するかどうか。bool値。
  • RemoveRemainder
    • ローマ字変換できなかった文字を消すかどうか。bool値。
  • Key/Ascii、Key/WideAscii
    • Ascii/WideAscii?モードに移行するためのキー設定。string値。
  • Key/ToggleHalfOrWide
    • 全角/半角切り替えキー設定。string値。
  • Key/ToggleHiraOrKata
    • ひらがな/カタカナ切り替えキー設定。string値。
  • Hook
    • この値のパタンに続く文字はどのキーイベントよりも先に処理される。
      例えばスペースキーを変換キーに指定している場合に
      このようなパタンがあったとしても「Z[変換]」にしかならないが、  
      ```$Hook Z
      Z\ _
      この場合はZ以後の1文字はどのキーイベントよりも先に処理されるため「_」と入力することができる。